2019/7/6 聴く

舞台「リア王」に望む日々を、主演の山崎努さんが克明に記録した『俳優のノート』(文春文庫)を最近読んだ。演技に懸ける情熱や役作りの苦闘などが垣間見えて興味深い。

例えば台本の読み込みについて。「作品全体を理解すること。そのためには、自分の役を中心に読まない事」「他の役を理解しなければ自分の役も理解できない」という一節があった。

音楽にも通じる示唆がある。自分の演奏だけに固執していると、おのずと世界が狭くなり、時に自分の進むべき方向を見失う場合が有る。合奏の場においてもこちらの表現(意図)を伝える事は大切だが、まずは周りの音をじっくりと聞くよう心掛けたいものだ。その中で自身の視野が広がり音楽も深まっていくに違いない。この「聞く」とはどういう事だろう。

 

「英語はね、聞ければ話せるよ」と中学生の頃の娘が得意げに言っていた事を今思い出す。使い古しの英会話上達法をその言葉通り理解するのはたやすい事だが、果たして英語に苦労する父親を見て気安くアドバイスしてくれた娘の気遣いや優しさまで推し量る事があの時に出来ただろうか。

聞くとはミューのメンバーや作曲家が発する演奏や音符に込めた、その先にある大事なものを疎かにせず、真摯に思考(想像)する事だと思う。演奏の技術はおぼつかなくとも、聞くことに関してはまだ多くの伸び代が残っているようだ。より一層の成長を目指したい。

【Fg.N】

オーケストラ練習
19:00~21:30 夙川公民館2階第1集会室

指導
中牟田先生

練習参加者
管 Fl=1, Ob=1, Cl=2, Fg=2, Hr=1    以上7名
弦 Vn1=1, Vn2=2, Va=2, Vc=1     以上6名   合計13名

所要時間
19:03~20:10(67分)ベートーヴェン/交響曲第2番 第1楽章
20:10~20:30(20分)ベートーヴェン/交響曲第2番 第2楽章
20:30~20:52(22分)休憩&チューニング
20:52~21:17(25分)ベートーヴェン/交響曲第2番 第2楽章
21:17~21:27(10分)ベートーヴェン/交響曲第2番 第3楽章

椅子並べ
Cl.Mさん

事務局より
・次回の練習場所は夙川公民館。

事務局より
・Vn,Iさんより,クッキー
・Vn.Nさんより,バタークッキー