異名同音。

管楽器の悩み(?)の1つ、異名同音。

管楽器、私のクラリネットを含めて、木管楽器は極論、指使いさえあっていれば
「とりあえず」音が出てしまいます。
だからこそ、の問題。

決まった指使いさえすれば音が出ちゃうので、楽譜の中の音を奏でるときに、
「とりあえず」の音で演奏してしまうのです。。。

けれど本当に大切なのは、その和音の中に入り込む音を創ることですよね。
調性と和音の仕組みをもうちょっとわかりたい今日この頃・・・。(苦笑)
(今頃か、、、とツッコミがきそうだ・・・)

今回は、ちょいと演奏中のクラリネットのピッチの変え方を紹介。
これがすべてではないので、他の方法をとることもありますが、
クラリネットの音を出すためにしてきたことと、
私が合奏中によくやっていることを書いてみたいと思います。

私がクラリネットを吹き出したときのことを思い出してみると、、、
まず初めは、マウスピースだけで音程が一定に取れるように練習しました。

ちなみに、私がクラリネットと出会うことになった1日目、
マウスピースの音を出すようになるまでに、2時間かかりました。。。(苦笑
そして、マウスピースだけで一定の音を出すのに1ヶ月近くかかりました。。。
あの頃は若かった‾!(笑
一般的にはみなさんどんな感じで音を出せるようになるもんなんでしょ。

クラリネットの口の形・アンブシュアーは、
トランペットのマウスピースで練習すると効果的です。
だから、私、トランペットを音だけ出すなら、かなり鳴らせます。
単音だけですけどね。(笑
(逆に、トランペット吹きさんはクラリネットを吹いたらいい音が出る・・・?)

マウスピースの音が安定してきたら、
マウスピースの下にタルをつけて、さらにチューナーとにらめっこ。
そして上管・下管・ベルと、それぞれの部品をつけてまたまた音程を確認します。

マウスピースだけでピッチがとれないと、
楽器を吹くときにピッチの正しい音が出ません。

といっても、マウスピースだけで音練習するのもマズイのですが。
マウスピースの長さで吹き慣れると、
楽器全体を鳴らすとき、に息の流れが足らなくなっってしまうからです。

弦楽器でたとえるならば、、、
開放弦を弾くときに
弓を呼吸と共に手元から先まで使いきることができなくなる感じに似ているかも。

音を確認するときには、
鏡で口の形・アンブシュアーの確認も必要になってきます。
・・・という私は、最近は鏡より指で口周りの確認をするようになりました。
これは楽器をもつと必ず行うようにしています。

とまぁ、基本的にしていることはこのあたりでおいといて。

合奏中、チューナーで「0(ゼロ)」を示す音ばかりではなく、
実際には高め、低め、いろんな音をださなければならないので、
具体的には、クラリネットの場合、
楽器の角度で口に対しての楽器のあたりを調節します。

音を高くするときは、
楽器を体に寄せ楽器と体の間の角度を狭めるか、口を締めます。
音を低くするときは、
ベルを遠くへやり、楽器と体の間の角度を広げるか、口を緩めます。

同じ音が続くときは、和音によって楽器を前後に動かすこともあれば、口で調整します。
同じ音を伸ばしっぱなしにしている間も、和音にあわせてピッチを変えていくわけです。

同じ音をずっと吹き続ける第九の第1楽章、最初のAの音のような
絶対ゆれない心の強い音を出す吹き方も必要ですし、
Mozartクラリネット協奏曲第1楽章の全音符のような
他の楽器の和音と共にピッチをかえる、自由な心が出す音の吹き方も必要です。

具体的な楽器操作の技術だけではなく、
調性を理解していないと、
ハ長調のドレミファソなのか、ヘ長調のドレミファソなのかわかりませんしねぇ。
聞き分ける耳と、賢い頭が欲しいです・・・。

異名同音、、、、あとは、、、
メンバーの気持ちの重なりと、音の心地よさへの追求かな(苦笑)。
前回書いたような合理的(?)な頭ももちろん必要。
でも、私は心ある音楽を奏でたいなぁと思うばかりです。

そういう基本的な練習をみんなでやってもおもしろいかもしれませんね。
どれだけ私ができないかを明かされると思うとドキドキしますが・・・。(苦笑)

さて、まだまだ修行です。きっと、一生が「学び」ですね。

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