桜が夙川をピンク色に染めると、行き交う人々も暫し足を止める。そんな光景はミュー団員にも馴染み深い。そういえば僕の通った小学校の校歌には夙川の桜が描写されていた。あの頃から少しも変わらぬ景色に何だかホッとする。
けれども校歌は中学校の方が好きだった。音域が広く跳躍のある明朗なメロディは器楽的で少々歌い辛いが名曲だと思う。初代校長自らが作詞作曲したらしい。終始スネアの裏打ちが入るブラスの伴奏も小気味良く、良い意味で校歌らしからぬアレンジだった。今もあのまま引き継がれているのだろうか。
そんな母校の中学校校歌だが、最近になって「メロディに対する歌詞の当て方が校長に教わったものと違う。」と、作曲当時を知る先生たちに指摘され、元通りに修正される事になったそうだ。修正後の歌い方は僕が覚えたものとは異なる。つまり僕が在籍していた頃から少なくとも40年近くも誤った歌い方をされていた事になる。恐らく先輩達の耳コピによる伝達エラーがその根源と思われるが、先生達の遥か昔の耳コピが本来の姿へと蘇えらせたというのも面白い。
僕らが誤って校歌を歌っていた正にその頃、僕は突然音楽に目覚めた。お気に入りのブラームスをカセットテープで何度も何度も聴いて頭の中には曲がインプットされた。ただ、当時の僕は楽譜も読めず、ブラームスのシンコペーションマジックに気付く筈もなかった。結果、間違った耳コピがなされ、後に奏者として初めて楽譜を見た時に唖然とした覚えがある。一度間違って覚えてしまったものは修正するのに苦労する。果たして校歌は無事に修正されているのだろうかと余計な心配をしてしまう。
余談だが息子たちの通った小学校の校歌は、どういう訳かキダタロー氏が作曲している。聴いてみると確かにそれっぽくて面白い。
【Ob.O】
オーケストラ練習
19:00~21:00 上宮川文化センター
指導 Hr.Yさん
練習参加者
管 Fl=1, Ob=2, Cl=1, Fg=2, Hr=4 Trp=1(トラ) 以上11名
弦 Vn1=2, Vn2=3, Va=4, Vc=2 以上11名 合計22名
所要時間
19:00~20:10(60分)ブラームス/交響曲第2番 第1楽章
20:10~20:44(34分)ブラームス/交響曲第2番 第3楽章
20:44~20:46(02分)休憩&チューニング
20:46~21:10(24分)ベートーヴェン/交響曲第6番 第2楽章
椅子並べ
Ob.Oさん、Va.Mさん&Hさん,Cl.K
事務局より
・次回の練習場所は、夙川公民館。