2017/03/25 ゴーシュ 19:00~21:30 夙川公民館1F

クラス劇で「セロ弾きゴーシュ」に出演するというので出かけた。

 昔の学芸会と違って何と最近はミュージカル仕立てだ。歌有りダンス有りでテンポがよろしい。

ストーリーは未熟な若いチェロ奏者のゴーシュがネズミの親子、タヌキ、猫やサギなど、様々な動物と出会い、一緒に練習する事によって心技ともに大きく成長するという宮澤賢治の童話だ。

 

「ゴーシュ君だけ、音が合っていないね」シルクハットを被った指揮者が指摘する。

周りの仲間も「ゴーシュ、また遅れた、今度は早い。それでは高い!違う、違う、低過ぎる!」

「何やってるんだ、君のせいで合奏がめちゃくちゃだ」かん高いボーイソプラノが叫ぶ!

「お前なんか、もうやめてしまえ~」楽しそうにコーラスが歌う。しかも三部輪唱だ!

おいおい、そこまで言うか、ひどいオケだなあ・・苦笑いだ。

私は、一人うなだれているゴーシュを見て、はっと気が付いた『ゴーシュは私なんだ!』

こう悟るとなにやら不憫で、ますます主人公に感情が移入してしまう。 喉がやたら渇く、高鳴る鼓動、負けるなゴーシュ!生意気な猫なんかやっつけろ!

幕が降りると思わず立ち上がって拍手をした。小学生の劇に不覚にも感涙だ。「すごく良かった」と娘を褒めると「お父さんだけ馬鹿みたいに拍手して、凄く恥ずかしかった」とむくれた。

 

あれから18年。今でも時々この童話を引っ張り出して読み返す事がある。たいていオケでの練習がさんざんだった日だ。角のボトル半分が空く頃、この幸せな物語を読み終わると同時に眠りに落ちて今日の全てをきれいさっぱり忘れてしまう。癒された次の朝には、また頑張ろうと活力が湧く。

賢治自身、若い時にチェリストになろうと上京するも夢破れ挫折するのだが、進む道は違えども、音楽の力とか使命感といった何か大切なモノを自作の童話に込めつつ後続の我々に対し、励ましているのだ。そして何より感銘深いのは、ゴーシュが成長出来たのは一人黙々と練習したからではなく、沢山の仲間より刺激を与えられ、助けられている点だ。今年の直木賞作品はゴーシュを下地にしているのではないかと思えてくる。さてさて今日も個性豊かなミューの人達より私は何を貰ったのだろう。【Fg.N】

オーケストラ練


練習参加者

 管 Fl=1,Ob=2,Cl=2,Fg=2,Trp=2(ex=1),Hr=2 以上11名(女性4名)

 弦 V1=2,V2=3(小6男子:1),Va=0,Vc=2,KB=0 以上7(女性4名)

 合計18名(女性8名)他に女児が1名。

練習曲目

 ブラームス/交響曲第1番 第1楽章,第2楽章

 メンデルスゾーン/交響曲 第1番 全楽章

指揮と指導 中牟田先生


所要時間
 

 19:04~20:05(61分)ブラームス/交響曲第1番 第1楽章
 20:05~20:26(21分)ブラームス/交響曲第1番 第2楽章
 20:26~20:40(14分)休憩&チューニング 

 20:40~20:51(11分)メンデルスゾーン/交響曲第1番 第1楽章
 20:51~21:08(17分)メンデルスゾーン
/交響曲第1番 第2楽章

 21:08~21:18(10分)ンデルスゾーン/交響曲第1番 第3楽章
 21:18~21:31(13分)メンデルスゾーン/交響曲第1番 第4楽章


椅子並べ Cl.Mさん。いつもありがとうございます。

次週練習曲

 メンデルスゾーン/交響曲第1番

 ブラームス/交響曲第1番       
 

事務局より
 (1)次回の練習は芦乃湯会館です。