Beethoven.

Kotaroくんとシンフォニーホールまでデートしてきました。(笑)
いやはや、この子の音楽の聴き方、感じ方はすごいものでした。
子どもだから感じられるのではなく、この子だから感じられる鋭い感性です。
この話はいつかまたの機会に。。。 

さて、Beethovenが聴きたくて行ってきました。
直近の日で動ける日にドイツオケの公演がなかったので、
曲目で選んで行くことにしました。

本当は一週前のプラハの弦の音が聴きたかったんですけど、
オケ鑑賞によって心に栄養が欲しかったので、いい時間でした。

ウィーン放送交響楽団
  Mozart   フィガロの結婚 序曲
  Beethoven ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
  Beethoven 交響曲第3番「英雄」

いや‾‾、ウィーンの音でした。
久しぶりにこの楽団の音を聴きに行きましたが、
「英雄」がなんとも軽やかな音。
ドイツのオケとは異なる音で、その違いがおもしろかったですねぇ‾。

弦楽器、一人一人がはっきり聴こえる音でした。
あれだけの音があるのに、一人一人の音が聴こえるというのが。
でも、そうあるものをミューでも創りたい。

個にして全というか、全にして個というか、
自分ばかり主張してもただやかましいだけになってしまいますが、
自分の音もしっかり溶け込みながらも、
ちゃんとひとつひとつの楽器の音が独立していて。
こういうのいいなぁ‾って思います。
うるさくなく、かといって、か細すぎず、でも全部の音が全部聴こえてくる感じ。
みんなで出したいなぁ‾。。。

ミューでしたいのはドイツの音なので、
今回の演奏会、目標とする音楽はオーストリーとドイツと違いますが(偉そう・・・)、
あの軽やかさ、8部音符の音や休符の音楽がよかった!

8部休符、重くとりすぎず、でもちゃんと拍が生きてて、
次の音がその休符に見合うように出されていました。

指揮者の方がともかく若く、春の風のような音を紡いでいました。
きっとこれから経験をつんでいく方なんでしょうねぇ。
久しぶりにナマのドイツ語聴きました。

途中、休符のあとの4部音符と4部休符、
うちの指揮者先生なら、ココはもっと温かい深い豊かな音を求めるだろうなぁ‾とか、
うちのコンミスなら、きっとボウをこうしてザッツ出すだろうなぁ‾とか、
プロの楽団相手に、うちの楽団を想っていました。
先生もコンミスもこうするだろうなぁ‾って。
本当のところはお2人に伺わないとわかりませんが。。。

今回の演奏会のオケ、ヴァイオリンのトップサイドの男性がめっちゃよかった!!
音がいいこともありますが、何よりもコンマスが自由に動ける補佐ぶりが
素晴らしかったですネェ。
あれだけ支えられると、コンマスさんの自由度が増すこと!

で、曲の合間にトップサイドさん、コンマスの人に「にこっ」て笑ったんですが、
コンマスがそれにこれまた「にっこり」返して、音がまたまた広がったんです。
広がるというか伸びるというか深まるというか。。。
いやはや、1+1=3って感じでした。

そして、アンコールでのシュトラウスはさすがウィーン。
ものすご‾‾くウィーンでした。
言葉ではうまく説明できませんが、ウィットに富んだというかなんというか。。。

「皇帝」、めちゃくちゃ久しぶりにナマを聴きましたが、
3番の方が、ミューらしいんだなぁと思いました。
ミューの普段の練習で豊子先生のピアノの音が耳にあるので、違和感なく、
「皇帝」は有名だけれど、やっぱりカイザーという感じで。。。
3番もまた、イイ曲だなぁと思いました。 

ピアノ協奏曲、ミューで練習して不思議なのは、
弦楽器の和音だけでピアノの音が聴こえてくるです。
和音だけで音楽が進行していってて。
「皇帝」も弦だけ聴いたらどんな感じなのかなぁ。

さて、終演。
今回はよく握手してました‾‾。奏者同士の握手。
一緒に1つの音楽を創った者同士の挨拶、いいなぁと思います。
挨拶って不思議ですよねぇ。
「ありがとう」と言われる心地よさ。

当たり前に音楽できることが、実は当たり前ではないということ。
感謝の気持ちを大事にしなきゃなぁ、と思った3.11です。
出会いは奇跡。

カテゴリー未分類

“Beethoven.” への1件の返信

  1. 団長殿 良い休日を過ごされたんですなあ。思えば、昨日の練習の雑談で、中牟田先生はミューをウィーンフィルより上に評価したようで・・・。ウィーンフィルが出来るのだから、ミューが出来無い訳が無い!言外に云われたような・・・。

コメントは受け付けていません。