楽器。

クラリネット吹きの私ですが、
クラリネットのためにいろんなことしたいなぁと思い、
数年前にちょこっとヴィオラを始めました。
オーケストラに所属しているのだから、
管楽器奏者が弦楽器のこと知らないのもなぁ・・・と思ったことがあったからです。
知りたかったらやるしかない!
私らしいアプローチでしょうね。(笑)

昨年、左人差し指を骨折してからは、まるまる半年はお休みしたため、
指がまだ弦を押さえることはできないので、弾けていませんが。

今でも覚えているのは、ヴィオラを始めてまず感じたことです。
「あれ?クラリネットと一緒だ」右手の弓は呼吸しないと動かないし、
腹式呼吸しておなかに力をいれないと、ヴィオラらしく響きません。
大地を足の裏で感じて、呼吸と共に音を響かせて。

必要とされる技術は違いますから、練習しないと楽器から音符は確かに出てきませんが
音楽をする上で必要とされるものは同じなんだなぁということを感じました。

一方で、クラリネットとの違いにもびっくり。
弦楽器のボウのアップダウン、こんなにはっきりと音の出し方が違うんだなということです。
弦楽器でアップとダウンの違いがあるということは、もちろん、管楽器も・・・。

今はクラリネットの楽譜に、時々、弦楽器のアップダウンを書き込んでいます。
アップの音とダウンの音を吹き分けるよう気をつけています。
問題は、それが実際、そういう音になっているか、ですね。(苦笑)

クラリネットはハーモニカのように吹いたり吸ったりして音がでるわけではないですから
息はどんなことがあっても出すしかありませんしねぇ。
でも、弦楽器の人も音を出し続けるって、大変なことなんだなぁなんて、
自分がやるまではわかっているようでわかっていませんでした。

日曜日、ピアノ連弾会のレッスンに行きました。
大人になってから再開したピアノですが、ソロではなく、
アンサンブル好きな私にぴったりの連弾のレッスンです。
(一番の問題は練習ができていないことですけど)

このところ本業の仕事がハチャメチャだったので、ピアノを触るどころか
ピアノのことを考える余裕さえありませんでした。
そんな状態だから、最初はまったく弾けず情けなさいっぱい。

しかし、指使いを少し変えると、早いパッセージがなんと弾けちゃいました。
自分でもびっくり!(笑)
前の連弾ペアが弾いた音を聞かせてもらったおかげで
なんとなく音を覚えていたということはありますが、
ピアノ先生の言葉を借りると「合理的な考え」による指使いだったそうです。
たぶん無駄に1時間練習するよりも、あの5分のほうが効果的でした。

そのときに、ふと、練習のときのことを思い出しました。
体からの音をだす意識のことを。
前ではなく、いかに後ろに音を響かせるかということを。

歌を歌うときに頭のてっぺんから声を出す、というような感じで
吹きながら後ろの空間全体に音を響かせる、という意識です。

以前に
アレキサンダーテクニークの見学に行かせていただいたことがあります。
自分の体の構造を知った上で、どう動かすとどういう音がでるのかという
男性フルートさんの見学に行かせていただきました。

楽器奏者のための‾という本もずいぶん以前に読みました。
アレキサンダーがベストかどうかは、私は不勉強でわかりませんが、
ベターなものの一つであることは間違いないと思いました。

体の動かし方への細やかな神経の使い方。
合奏中、おなかへの力を甘くすると、たしかに、いい音は出ません!

音を出すには気合(?)も必要ですが、
それぞれに基本的なものを習得し、忘れないようにする努力と、
頭を使って練習をしていくことが大切だなぁと、このところよく思います。

また、がんばろ。。。とほほほ。

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“楽器。” への1件の返信

  1. 毎日基礎練習にたっぷり時間をかけることが出来ればあるいは・・・・・
    と思うことも多いです。

    しかし、大人は合理性でカバーしかありません・・・・・・・。

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