去年の今頃のこと。
6時過ぎから毎朝歩いていたのだけれど、近くの高校で防球ネットから絡まっていた葉が、放物線を描きながら舞い落ちたのを見た。
それが、なんともいえない音楽的なリズム。
あの時期は、体に負担がかかるからとドクターストップ中で、休職中だった。
楽器を吹くこともできなかったし、音楽を聴くこともしんどくて、毎日聴いていたのは小鳥の声ぐらい。
亡くなった坂本龍一さんが、「音楽にはエネルギーがあるから、自分の体が弱っている時は、聞くことはしんどい」とおっしゃっていたが、全くもってその通り。
私にとっては、1年前はストップかかっていた演奏はもちろんのこと、音楽を聴くことがしんどかった時期でもある。
音楽を遮断している生活の中で、防球ネットから落ちた1枚の葉が奏でる音楽的なリズム。
その姿を見ていると不思議な感覚に陥った。
そして、ただ見ているだけで、涙が出た。
なんと音楽的なリズムで落ちていくのか。
自然界は、なんと音楽が溢れているのか。
音楽が、またいつか私の手元に還ってくる日はあるのか、という不安な中、ただただ、生きることを頑張っていた日々。
自然界にある音楽に心が触れ、ただただ感動した色鮮やかな時間だった。
今も生活習慣の改善を継続中だし、食事も運動もかなり調整中。
まだまだ制限ある生活をしているとはいえ、誰かと交わりながら、そして自分のやりたい仕事をしながら、社会の一員として生き続けられていることは、幸せだなぁと、つくづく思う。
音楽がなくても生きてはいけるけれど、音楽があるから人生が色づくんだなぁと実感した1年でもある。
なんやかんやありながらも、幸せな人生歩んでるなぁと思う。
人に、いろいろなことに、恵まれている。
ただただ感謝。
そして、ここまで回復してくれた自分の体にも感謝。
自分の体を愛おしいと思えるようになったことは、病気のお陰かな。
この体で、ああいう自然のものが描く音楽を奏でたい。(Cl.sonne)
【練習場所】
夙川公民館2階 第1集会室
【練習参加者】
管 Fl=0, Ob=1, Cl=2, Fg=0, Hr=0,Trp=0 以上3名
弦 Vn1=1, Vn2=1, Va=0, Vc=2, KB=0 以上4名 合計7名
【練習曲】
ベートーヴェン/交響曲第6番第1・5楽章
【お知らせ】
・次回、練習は5楽章の予定。