2025/09/07 楽器

合奏中にClがA管とB管の持ち替えをすることから、楽器の話に。
マウスピースが消耗品ということで、買いなおさないといけない話が出たら、驚かれたのですが、そうなのね。。。
齧って食べているわけではありませぬ。(笑)

あまりのタイミングの良さ。
個人的にコロナと病気とかで何年も吹いてなかったから、そろそろ買いなおさないとなぁ~とは思ってただけに、神様が「いいかげん買いなさい」と言ってるのかも(笑)。

Clの語源はいろいろあるけれど、Klarというドイツ語が語源かもと、ある演奏会で聴いた。
そういう音が出したい。
元々は、イタリア語の「小さなクラリオン」が語源みたいだけど、音質として目指したいのは、Klarだなぁ。
出ない倍音もあるみたいだからこそ、それを補う音を出したいと思ってしまう。

私の楽器はフランス式のCl。
もうちょっと若かったらドイツ式買って運指覚えたかったんだけどね~。
音質もドイツ式の方が好きだし。

元々、リガチャー(マウスピースにリードを留める道具)は紐だったけど、あれ巻くの大変だから、ついついかぶせるだけの簡単なものにしてしまうのです。
元ベルリンフィルのライスターは紐でやっていたけど、もう使う人も少ないんだろうなぁ。。。
絶対あの方がいい音する気がするけど、時間がかかりすぎるから、と思ってしまう心の余裕のなさ。。。

VnやVaで言うなら、肩当で裏板の振動を止めてしまわないのが紐って感じかな。
いかに、リードの振動を止めないか。
NASAが開発した火星探査機の技術を利用して作られたリガチャーもあるけど、リガチャー1つで音が違うのも、肩当と一緒。

楽器に助けられるられることもあるから、いい楽器はやっぱりありがたいけど、最終は奏者にかかってるから、聞き手の音楽的な感動は楽器じゃないように思います。
でも手を抜いたら、それはきっちり自分の奏でる音に還ってくる。
大事なことは、体と楽器が一体化することでしょうから。

と、今回はClの紹介の巻。
モーツァルトの時代に名手がいたことから、クラリネット協奏曲とか生まれてるけど、いかにモーツァルトが新しいもん好きかわかる~。

それぞれの楽器のこと知るのも面白いかも。
弦楽器は変遷もあるし、まだ今でもピリオド楽器の演奏会とかもあるしねぇ。

おまけ。
写真はクラリネット属の「バセットホルン」。
長くなる管を短くまとめるために、 初期の楽器においてブックあるいはボックスと呼ばれる箱が 管の先のほうに取り付けられ管体はその中で折り曲げられて ベルへとつながっていたよう。
今は宝箱(?)はついていないですが。(笑)

【練習場所】
夙川公民館2階 第1集会室

【練習参加者】
管 Fl=1, Ob=1, Cl=2, Fg=0, Hr=0,Trp=0 以上4名
弦 Vn1=1, Vn2=0, Va=0, Vc=2, KB=0  以上3名  合計7名

【練習曲】
オネゲル/交響詩「夏の牧歌」
ドボルジャーク/交響曲第6番1・2楽章

【お知らせ】
・次回ドボルジャーク交響曲第6番2楽章より

2025/08/30 風と光

ドボルジャークと共に、オネゲルの 「交響詩『夏の牧歌』」にチャレンジ中。
Flさんが、Fg譜をCl2番用に、Va譜をVcさん用に書き直してくれたおかげで取り組めている。

このところ、老眼が進み、うむむむ、そろそろ眼鏡か!!
楽譜はまだまだ見えるのだけれど、仕事でPCして目が疲れてくると、小さい文字がぼやけだした。
約半世紀、裸眼で1.0をキープしてきた人間としては、顔に眼鏡を付けることに違和感しかないけれど、今年中にはデビューかなぁ。。。

そんな中で、裸眼で「夏の牧歌」を譜面読みだしたら、これまた代え指の多いことこの上ない。
久しぶりの奏法。これまた勉強だな。。。
音源聞いたら、原譜の記譜間違いが2か所あるので、それも気を付けて…というところだけど、まだ曲覚えてないから、代え指バタバタ。。。

最初の全員での初見大会は参加してなかったので、2回目の合わせが私の初見。
久しぶりのできなさっぷり。
久しぶりの流れるような動きすぎて、フランスのウィットとは程遠い。。。
まぁ、そのうち、フランスの夏の風と羊たち、太陽、を感じる日がくるでしょ~(笑)。
フランスって移牧だから、山の風、岩を駆け抜ける風もありそうだなぁ。

オネゲル、全然知らなかったので調べたけど、フランス6人組なのね~。
だからバッハが聞きたくなったんだと、なんとなく自分が欲しているものが分かった感じ。
(フランスとスイスの2重国籍。ということは間違いなくドイツ語話せるはず。)
「交響詩」というのも、個人的には久しぶりだなぁ。

今の高温高湿の日本では、ヨーロッパの湿度の低さは遠いから乾いた音は難しいけれど、涼しくなる頃には、さら~っと吹きたいもんだ。

おまけ。
「ハイジ」に出てくるペーターは「山羊飼い」。
世界最古の職業である「羊飼い」ではありませぬ。(笑)
写真は移牧中の夏のフランスの羊さん。
(Cl.sonne)

【練習場所】
夙川公民館2階 第1集会室

【練習参加者】
管 Fl=1, Ob=1, Cl=2, Fg=0, Hr=1,Trp=0 以上5名
弦 Vn1=1, Vn2=1, Va=0, Vc=2, KB=0  以上4名  合計9名

【練習曲】
ドボルジャーク/交響曲第6番 1・2楽章
オネゲル/交響詩「夏の牧歌」

2025/08/23 宇宙の音

ドボルジャーク交響曲第6番。
どこかしら、宇宙の音がしている気がする。
第9をしたときのような、空間と星の煌めき。
音がするはずがない、宇宙の音。
でも瞬く光の音がしている。

個人的に、古典の音が響いてきているのを感じだしている。
少しずつ、曲の感じがつかめてきている、ということで。(笑)
2楽章はベートーヴェンに似ているけれど、4楽章とかも途中でそれを感じることが増えてきた。
ミューでベートーヴェン交響曲を全曲やったことは、かなりの財産だなぁ。

ドボルジャークの土の感じがより感じられるところもあり、ベートーヴェンとはもちろん全然違うところも、たくさんある。

このところ、個人的にBGMでバッハを聴くことを欲していることが多い。
なんでなんかなぁ~と思いつつ、Clにはない世界観。
大バッハ様にはライプツィヒで会ってきたけど、資料館がめ~っちゃ新しくなってておもしろかった。
といっても約10年前。
一人でトーマス教会の椅子に座ってたら、日本人の男性に声かけられて、「一人旅って、なかなかハードなことしてますね~」って言われたなぁ。
さて、いつになったら飛行機に乗れるのやら。

音楽の基本を学びなおしたいなぁと思うと、どうしても、Clがない時代の音楽に還っちゃうんだろうなぁ。
Clで演奏するためには、そぎ落とさないといけないものがたくさんある。
いらん吹き方しちゃうかねぇ。
後押ししたり、弦楽器のアップダウンのようにニュアンスをつけることを忘れていたり。
弦楽器の世界観を理解すること、奏法を管楽器に落とし込むこと、もちろん管楽器の奏法を弦楽器に落とし込むことも必要だなぁと思うことも、実際、Va弾きもどきをしていると、思うこともある。(といってもここ1年以上弾いてない(笑))

ピアノを弾いていると、打楽器だし吹奏楽器だし弦楽器だなぁと、思うこともある。(そんなに弾けるわけでもない(笑))
でも、音の響きかせ方がうまくいったときに、ピアノも、弦楽器の響きや打楽器の音がする。

それぞれの楽器の特性を、それぞれに落とし込んで演奏しようと思うだけでも、音が変わるけれど、いかんせん、したいこととするべきことが混同して、いらん演奏してしまう。反省。
余裕のなさがなくて、アキマセン。。。
大事なことは音符を演奏することではないはずなのに、目の前に楽譜があると忘れがちだなぁ。。。

音楽やっていると、やることや知りたいこともたくさんあって、人生あったいう間に駆け抜けそう。
(Cl.sonne)

【練習場所】
夙川公民館2階 第1集会室

【練習参加者】
管 Fl=2, Ob=1, Cl=1, Fg=0, Hr=1,Trp=0 以上5名
弦 Vn1=1, Vn2=0, Va=0, Vc=1, KB=0  以上2名  合計7名

【練習曲】
ドボルジャーク/交響曲第6番1・2・3楽章
オネゲル/夏の牧歌

【KAFFEE ZEIT】
・むむむ、かりんとう饅頭と合うではないですか!( *´艸`)

2025/08/16 香りと匂いと

源氏物語がとんでもなく好きだった高校生時代。
きっかけは、当時流行っていた漫画本「あさきゆめみし」。
あまりにも好きすぎて、問題集も買い漁って勉強したり、
「いとをかし」の枕草子とも比較したりして、古典の世界どっぷりの高校生活だった。
高2?の時にお正月の2日間に渡る番組がテレビ放映されたときは、かぶりつきだった。
学校が始まった時に、古典の授業で担当の先生もかなりの源氏物語好きだったのようで、「あの番組は〜」と3学期授業の1発目で話し出した時には、心の中で激しく同意したのを覚えている。
面白い先生だったなぁ。
まぁ、「源氏物語」って、いわゆる週刊誌的なノリだからねぇ。(笑)

古典の中で覚えた現代の言葉に残る、語源の数々。
「垣間見る」は有名だけれど、「香り」と「匂い」の違いを教えてもらったのも、「源氏物語」だった。

日本語って美しいなぁと、心から思う。
色だけでも何色の言葉があるんだか。
小さな違いが大きな違いになる。
だから、当たり前だけれど、言葉って使い方次第で、伝わるものが変わってくるなぁとつくづく思う。

特に、奏者である私たちにとっては、音楽は一つの言語だから、演奏の仕方によって相手に伝わるものが変わってくる。
だからこそ、楽譜を読み解き、そこに込められている作曲家の言葉を感じる力をつけていきたいと思うばかり。
経験を重ね、勉強し、積み上げていかないといけないとわからないことも多い。
だから、できることは楽器練習だけではないから、生きることそのものが音楽につながっているなぁと思う。
半世紀も生きていたけど、まだまだやり足りないし、まだまだやるべきこともある。

この日の練習で、コンマスが
「東欧じゃないと思ったけれど、やっぱり東欧(チェコ)っぽさが」
という話をしていたけれど、本当にそうなんだよねぇ。。。
やっぱり、曲の中にチェコの空気がある。
行ったことないけど(笑)、今までの東欧の人の音の感じ。

以前に「新世界」のアメリカを同見てたかということをここで書いたけれど、やっぱりドボルジャークは東欧の人なんだなぁと、感じる箇所が随所に。
母国語というより、母語って音楽。

30歳前後の時に、チェコフィルを聞きに行った。日本で。
弦楽器の音が、とんでもなく素晴らしかった。
管楽器はもちろん一般的なうまさはあるが、弦楽器の振動・揺らぎが、とんでもなく、痛みと優しさと強さの音色と音楽。
ああいう音楽を聴いて、私が泣かないわけがなく。
憧れと共に、血がなせる技だなぁと思った覚えがある。

合わせているときに、ドボルジャークのこと考えたり、「ベートーヴェンなら」と一瞬考えたら、最後に余分な音を出してしまった。。。
みんなで大笑いしたけれど(笑)。

外国人である日本人が、チェコの人の曲をやるのは、チャレンジ。
小澤征爾さんが20年くらい前に言っていた。
「外国人である日本人でも、モーツァルトやベートーヴェンの本質を捉えることはできるはず。それに僕はどこまでできるかチャレンジ中なんです」

彼のような偉大な人のようにはできないけれど、自分なりにできるチャレンジは続けていきたいし、基本的な技術習得ありきだけど、五感を働かせた音楽をしたい。
まずは、スケールを丁寧に、その調にあった音程で、からだなぁ。
調にあった音程を、曲中でも心地よく出せるように。
(Cl.sonne)

【練習場所】
夙川公民館2階 第1集会室

【練習参加者】
管 Fl=1, Ob=1, Cl=2, Fg=0, Hr=1,Trp=0 以上5名
弦 Vn1=1, Vn2=0, Va=0, Vc=2, KB=0  以上3名  合計8名

【練習曲】
ドボルジャーク/交響曲第6番楽章

【Kaffee Zeit】
・インドのコーヒー。

【お知らせ】
・次回は同曲の1楽章から。