アンサンブルするって難しいことですね‾‾。
でもたった1音が、ぴったり合った時、喜びいっぱいになります。
この音楽の魅力があるから、合奏は楽しいなぁと思うのでしょうねぇ。
昔、関西のあちこちの大学生と合同演奏会をしたときに、
ある学生指揮者さんが言った言葉、
「息という字は自分の心と書く。
息を合わせるということは心を合わせること」青春時代真っ盛りの学生のクサ‾イセリフではあるのですけれど(笑)、
でも、大事な言葉だなぁと思って、今でも覚えている言葉です。
仕事柄、子ども達相手に指揮をすることがありますが、
子ども達の素晴らしいのは、この言葉を言うと、
音がまったく変わってしまうことです。
「あわせよう」、そんな気持ちいっぱいになってくれます。
で、私は言うわけです。
「大事なことは音を出すことじゃなくて、みんなで1つになろうとすること」
まぁ、自分でもクサイな‾と思いますが(笑)、
この言葉を言い続けると、子ども達は楽器や楽譜を見るのではなく、
指揮者である私だけ見るようになります。
(もちろん、他にもちょっとしたテクニックを使って子ども達の心を集めますが。)
休み時間は全部使って、子ども達の個人練習を見ています。
練習しなくて、うまくなるわけないですからねぇ。
最終的には、楽器なしで(エア楽器?)で教室で合奏練習します。
楽器なしのエア合奏、これまたおもしろいですよ‾。
楽器の音がないのに、どの子にも楽器の音が聴こえだしますから。
無言の中で私だけが指揮をして、子ども達はじっと私を見ています。
何も知らない人が見たらびっくりする、ちょっと異様な雰囲気かな。(苦笑)
今回の練習で中牟田先生がおっしゃっていた2つの耳の話、
いろいろと思い出しました。
また、
昔ミューで「調和」という言葉を使って書類を提出したこともふと思い浮かびました。
急逝した祖父が、昔、部屋に飾っていた絵に描かれていた言葉もまた
「調和」
でした。
その話がつい先日の葬儀のときに親戚から出てきていただけに、
中牟田先生のお話はタイムリーな話だなぁと思っていました。
そして、調和のある音創りをする楽団でありたいなぁと思った練習でした。
さ‾て、
楽譜の向こうにあるもの目指して、さらに練習しましょうかねぇ、私も。
お勉強も進めていかなきゃ。
指揮者に合わせて、
音合わせて、
心合わせて、
みんなで何が見えてくるのか、半年先が楽しみです。
本番に向けての練習スケジューリングをたてるのも大事ですね。
私が習っていた先生は、曲はもう、暗譜できちんと弾ける状態を本番の随分前に仕上げていてあたりまえという感じ。
で、本番前は基礎練習をしっかりやります。
つまりはイメージをしっかり持ちつつ、それを表現するに足りない技術をさてどうするか。
譜読みをして、本番前に肉付け・・・・というのが普通だとは思うんですけどね。
sonne先生が実践しておられる「エア合奏」、
きっとこれが自分達の目指す今の最高地点なんじゃないかな。
技術不足な自分の演奏でせっかくのイメージが壊れてしまったり
直前になってやりたいことがイロイロ出てきて消化不良で終わったり
そんなことがないように、これからの半年。
雑務もね。さっさと終わらせられるものは終わらせましょう。
だって、私たちには逃げられない日々の本業があるんですからね(^^/