姿勢のお手本はテーブルマナー??

食事をするときのマナー、
皆様は小さい頃うるさく言われましたか?

私はわりと厳しく言われて育った方だと思うので
息子にもついつい食事中に注意ばかりしてしまいます。

「食事は、楽しく食べれば良い」
という意見もあるかもしれませんが、
実はテーブルマナーって
食事をよりおいしくいただくためのものでもありますよね。

特に、姿勢に関すること。

お箸とお椀をバランスよく持ち、
背筋を伸ばしていただく。
見ていて気持ちが良いのはもちろん、
食べ物がすっと体に入ってくる気がしませんか?

お箸を正しく持ったとき、
フォークとナイフを腕の角度と上手く合わせたとき、
指先の感覚が道具の先端まで伝わり、
手で摘まんで食べるときのように
食べ物たちが美味しそうに口まで運ばれてきませんか?

もう何が言いたいのかわかっちゃいましたよね。

そう、楽器弾くときもおんなじ。

先日、団員募集チラシ用に皆さんの「手」を撮らせていただいたのですが

手の形ってよく似ているんです。
これって、楽器演奏だけじゃなく、
お箸も、鉛筆も、髭剃りも、ハサミだってファミコン(古っ)だって
うまく道具を使うときの手の形は同じ。
だって、道具の方が手にあわせて作られているから。

姿勢も、体全体となるとさすがに見た目は様々だけど、
何かをするときの姿勢にはきっと共通点があると思うんです。
その中で「食事の姿勢」は基本中の基本ではないかと。

以前、「姿勢よく弾こう」と心がけて「気を付け」の状態で楽器を構えていて
師匠から「それじゃ『的』だよ。『休め』だよ。」と言われた事があります。
そう、「気を付け」は「休め」なんですよね。何もしないときの姿勢。
良い姿勢とは、そういうことではないということです。

管楽器の人は、体を空気が通るから日ごろからきっと姿勢には注意しているでしょうね。
弦楽器の人も、もう一度姿勢をチェックしてみて下さい。

お椀を机に置いたまま食べるみたいになっていませんか?
握り箸、肘付き、ましてや犬食いなどはしていませんか??