団員のみなさん、
15日(土)の練習、おつかれさまでした。
いや‾‾‾‾‾。
修行でしたね。
先週の練習は3楽章で終わり、今週また3楽章。
何かある・・・・・・とは思ったのですが・・・・・。
遅い。
とにかく遅い。
たったそれだけの事なのに、
ものすごい緊張感でした。
そして、皆それぞれ勉強になったのではないでしょうか。
一つ一つのパーツを拡大鏡で見るように、
普段見えない部分まではっきりと見え、
時間的余裕が生まれたことで、
指揮者と奏者、奏者と奏者に随所で対話の機会がもたらされました。
本番ではホールという空間、そして観客との会話も必要ですから
このくらいの余裕が必要なのかもしれませんね。
さて、どうなっていくのか楽しみです。
で、ここでは一応、
そのようなシーンでの弦楽器さんへのアドヴァイス。
ゆったりとしたフレーズを歌うとき、
弦楽器の素晴らしい特性を存分に発揮したいですよね。
私が思う弦楽器の素敵なところは、
持続音であっても「終わり方」にこだわれるということ。
自由自在に音の終わり方を操れる。
だからこそ、フレーズの最後の最後まで集中して、
特に弓の配分や速度をうまく調節しながら演奏したいものです。
フレーズや小節の最後の音、
和音が移り変わる直前の音などを弾くとき、
そう、弓を反す直前、
しっかりボウイングに集中です。
こんな練習も良いですよ。
音階とかなんでも良いのですが、
例えば四拍子で通常弓を4分割にして弾くような箇所で
4拍目をものすごく(時間的に)長くします。
このとき使う弓の幅は変えません。
つまり、最後の拍だけ弓をゆっくりにするのです。
長くする拍はいくら長くしても構いません。
ただし、弓を反したら元のテンポに戻します。
機械的ではない拍に慣れ、
それに弓をあわせることも出来るようになってきます。
同時に、先弓のときの肘の感じとか、
元弓のときの手首の感じとかも確認します。
先弓ではしっかり肘を緩め、
元弓では手首でしっかり弓を保持。
どうですか?表情がぐんと豊かになってきませんか?