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2018/10/10

2018/10/6 チャンドス卿の手紙

| by sonne

「チャンドス卿の手紙」は、1902年に発表されたホフマンスタールの作品。
ブラームスが生きた19世紀末において、ヨーロッパ文化の危機を表した文学作品として、多くの研究の対象となったらしい。ホフマンスタールはR.シュトラウス「ばらの騎士」の台本執筆者でもある。

 

「ある判断を表明するためには、いずれにせよ、口に出さざるを得ない抽象的な言葉が、口の中で腐れ茸のように崩れてしまう」。それゆえに、「いかなる言葉もそれを言い表すには貧しすぎる」と考えたチャンドス卿(文学活動を行う架空の人物)は、言語の限界を感じ、文学から去ることになる。「一個のじょうろ、畑に置きっぱなしの馬鍬、日なたに寝そべる犬、みすぼらしい墓地、小さな農家」といった、ごく日常的なものに対しての感動。目に見えるものと見えないものの交錯。音楽そのものだなぁと思う。

 
昨年の演奏会前から、持っているスコアの前文に書かれているドイツ語翻訳に取り組んでいる。英語とドイツ語だと、微妙に語感が違うので、原語で意味が知りたかった。ドイツ語の流れの音楽をいつか創れたらなぁ~というのが高い高い目標。
それに、外国語を学ぶと、日本を知る機会が増えることも楽しい。ドイツ語を習い出して4年目。なかなかレッスンに行けないうえに勉強不足で進歩は見られないし、訳すだけでもかなーり時間がかかっているが、少しでもできることないかと足掻き中だ。

 

昔はピアニストを目指し、現在は大学でドイツ語教えている方に師事している。
ドイツ語先生の研究対象であるホフマンスタールの話を通して、19世紀末のウィーンの思想を聞いた。
世紀末ウィーン。表面的な世界と深層心理の世界の混在。「自然」の美だけではなく、その影と共に存在する世界こそが美しい。クリムトやフロイト、カフカなど、様々な分野で教科書に出てくるようなたくさんの著名人が生き抜き、そして、楽友協会などの有名建造物ができた時代でもある。

 

スコアの前文には、ブラームス自身が1877Simrock出版に、「交響曲第2番はメランコーリックなものだ」「スコアには死亡通知書の黒枠をつけるべきだ」という手紙を書いたとある。

TrbTubaTimがその不安定さを描いており、ブラームスのファンだったある指揮者が「こんな牧歌的な気分の曲に、轟くTimTrbTubaの悲観的な音を取り入れたのはあり得ないように思えるが、なぜ入れたのか?」と尋ねているが、「その音無しにはありえなかった」と、ブラームスは答えている。

光と影が、この第2交響曲の中には存在している。第12楽章は明らかに、第34楽章は複雑なまでにも様々なキャラクターの存在が浮かび上がりながら。

「自分はメランコーッリックな人間」と自身を表現するブラームス。光と闇の交錯する時代に創られた第2交響曲を、ただ単に牧歌的に演奏するのは表面的なことで、繰り返し使われている「メランコーリック」をどう表現するかって難しいなぁ。。。牧歌的な音符の楽譜の向こうに、陽光と共にある闇。
前文で、ブラームスは、ヘ短調を「世界苦」の音と表現もしている。


今回は真面目に曲の話を書いてみた。自分で自分を奮い立たせているようなものであったりするが、とりあえず、私にはヘ短調の音階練習も必要だなぁ。
ベートーヴェンも含めて、これらの曲の調性を練習しながら、調性が持つ色を感じながらの音階練習が必要か。。。あ~~、やることいっぱいだなぁ。。。

【Cl.K】


オーケストラ練習 

 19:00~21:30 夙川公民館1階第2集会室

指導 中牟田先生

練習参加者

 管 Fl=2, Ob=2, Cl=2, Fg=1, Hr=2         以上9名

 弦 Vn1=3, Vn2=2, Va=3+1(臨時ヴィオリスト), Vc=2 以上11名  合計20名


所要時間 
 
 19:05~19:33(28分)ベートーヴェン/交響曲第6番 第3楽章
  19:33~19:58(25分)ベートーヴェン/交響曲第6番 第4楽章
  19:58~20:34(36分)ベートーヴェン/交響曲第6番 第5楽章
  20:34~20:48(14分)休憩&チューニング
  20:48~21:30(42分)ブラームス
/交響曲第2番 第1楽章

       

椅子並べ Cl.Mさん

事務局より
  ・
次回の練習は夙川公民館

おやつ

  ・Va.Mさんよりクッキー。
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